四方山話 七

                                     令和6年9月15日
               敬老の日に思うこと
                                    税理士 松永 忠

 今日は9月15日、今日が敬老の日で明日は振替休日かと思っていたら今年は16日が敬老の日で今日ではない。平成15年から9月の第3月曜日に変更された。老人を敬う日であるが、老人とは昭和38年制定の老人福祉法第五条の四に65歳以上の文言があるが、老人の定義ではなく福祉の措置の規定で、道路交通法では70歳以上が高齢者で運転免許証の更新時高齢者講習の受講が義務付けられている。私も昨年末に高齢者講習を受講し、今年免許証の更新をした。会計して目の検査、でおしまい、ひたすら約1時間半、免許証の受取り待ちである。ゴールドなのに有効期間は3年に短縮された。昭和57年制定の高齢者の医療の確保に関する法律第32条に前期高齢者(65歳〜75歳)、同第50条に後期高齢者75歳以上とされている。
  老人福祉法第2条、老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとする。第2条に合致しない老人があまりにも多すぎる。豊富な知識と経験をすっかり忘れてしまった、令和4年の厚労省の推計認知症高齢者数は462万人、65歳以上の高齢者3079万人の15%。高齢者が店舗に突っ込む事故、高速道路で逆走事故、老々介護で介護に行き詰まり、夫が妻を殺し、妻が夫を殺す事件もほぼ毎日ニュースになる。敬老に値しないというより。蔑むべき老人たちである。
  敬老に値する老人について、老人福祉法第3条、老人は、老齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して、常に心身の健康を保持し、又は、その知識と経験を活用して、社会的活動に参加するよう努めるものとする。努力目標ではあるが実践している人は数多い。シルバー人材センターで安い報酬でゴミ拾いをしている人には頭が下がる思いで通り過ぎる。夏の炎天下で交通整理をしている老人、あなた方は偉い。社会活動に参加していない老人は、涼しいクーラーの元、何もしないでボーっとしてテレビを見ている。脳に刺激がないので認知症まっしぐら。高齢者は若者の体力はないにしても努力と工夫で社会参加し、体力と知力を維持し毎日楽しく生きるべきです。
  敬老という言葉が死語にならないよう高齢者全員が努力しなければならない。

 9月16日午後7時、フエイスタイムで孫から敬老の日おめでとうとピアノ演奏を
聞かせてくれた。孫に見放されない老人でいたい。